中学生になると、部活動が始まったり友達と遊ぶ時間も長くなったりしてなかなか忙しいですよね。
忙しいのはわかるけれど、学校の勉強はどんどん難しくなるので、しっかりと勉強もしてほしいな。
それなのに、だらだらしていたりゲームばかりしたりで勉強をしない姿を見るとイライラしていませんか?
私も、毎日勉強しない子どもの姿にイライラしていました。
いつも眉間にしわが寄っていたような気がします…
そんな自分が嫌になり、5つの方法を実践したことで、今は毎日イライラすることはなくなりました!
そこでこの記事では、子どもが勉強しない姿を見てイライラする時にするべき方法をお伝えします。
ぜひ最後までお読みくださいね。
この記事の 筆者 | 中学生と小学生の2人の子どもの母。子育てや知育・幼児教育の知識が多く、森の幼稚園やどろんこ保育のスタッフもしてきました。 実際に子どもを育てている母の目線も活かしながら、育児や学習についての情報を発信しています。 ◎知育教材が好きで、子どもと色々な通信教材や学習スタイルを経験。 ◎子どもは国立小中学生。父親は元教員で受験指導を多数経験。 |
親がイライラしていると起きる2つのデメリット
まずは、親がイライラしているとどんな影響があるのについてお話します。
大きく分けて2つの良くない状況を引き起こすとされているので、それぞれみていきましょう。
親としては耳の痛い話ではありますが、知っておくだけでも自分の意識が変わりますよ!
勉強のやる気がなくなる
親のイライラが、勉強のやる気をなくす原因になることがあります。
中学生の学習意欲に関する調査によると、「家族の仲が悪かったりしていやなとき」が「学習のやる気がなくなること」のワースト3位でした。
つまり、親がイライラして家庭の雰囲気が悪いことで、やる気をなくす子どもが多いということです。
実は、「家族の仲が悪かったりしていやなとき」は小学生ではワースト2位、高校生でもワースト5位でした。
子どもにとって、家庭の雰囲気は勉強のやる気に対しても大きなものなんだと改めて感じますね。
(引用元:「学習意欲に関する調査研究」概要|国立教育政策研究所 )
親のイライラのストレスが子どもにうつる
親がイライラしていると、そのイライラのストレスが子どもにうつりやすいことがわかっています。
下記はある心理学の実験の結果です。この実験で、実際にストレスが感染するといえる結果が出ています。
(引用元:他人がまき散らすストレスに“感染”しない4つの方法|ハーバード・ビジネス・レビュー )
つまり、イライラのストレスを抱えているのを見るだけで他人にストレスはうつるということ。さらに、恋人のような近い存在だとよりうつりやすいそうなんです!
イライラがうつった子どもの態度に、さらに自分もイライラするという悪循環が簡単に想像できますね…。
勉強しない中学生にイライラする理由
イライラすることは、2つの良くない状況を生むことがわかりました。
それでは、なぜ親は勉強しない中学生を見るとイライラしてしまうのでしょうか?
イライラという感情にかくされた親自身の心理を深堀りしながら、理由をお話ししていきます。
親としての責任を果たそうとしているため
イライラ、つまり「怒り」は二次感情と言われるもので、実は奥に本心である一次感情が潜んでいます。「悲しい」「心配」などの一次感情が積み重なることで、二次感情の「怒り」が発生するのです。
「怒り」は一瞬で一次感情を押しのけるほど強いエネルギーを持つため、人は自分の本当の気持ちを意識しにくいそうです。
自分の一次感情を知ることは「怒り」をコントロールするためにとても大切なことです。
子どもが勉強しないことでイライラする時に生まれている一次感情には次のようなものが考えられます。
- 子どもの将来への心配
- うまく子育てできているかの不安
親は子どもよりも進学や就職について様々な経験や知識があります。そのため合っているかは別として、子どもが勉強をしないでいることの結果が予測できてしまいます。
その予測が悪いものだと、親には「心配」という一次感情が生まれ、積み重なるとイライラにつながっていきます。
また、親、特に母親は子育ての責任から「親が子どもの将来を明るいものにしてあげないといけない」というプレッシャーを感じている方も多いかもしれません。
そのため「明るい将来につながる見通しがあれば、うまく子育てできていて安心」という気持ちが生まれてきます。
「特待生に選ばれるほどスポーツが得意」「絵画で何度も表彰される」といったことは、特技といえます。そうした「将来につながりそうな特技」がある場合は、それが1つの安心材料になります。
しかし、わかりやすい安心材料がない場合は、成績の良し悪しが「うまく子育てできているか」の目安になりやすいんです。
その結果、成績が悪いと子育てがうまくできていないという「不安」を持ってしまいます。
「不安」も一次感情ですので積み重なると、奥に潜んだまま「怒り」を引き出してしまいます。
子どものことを思い、親としての責任を一生懸命果たそうとしているからこその「心配」や「不安」という一次感情。これらが積み重なることでイライラは生まれてしまうんですね。
うまくいっている人物と比較して考えてしまうため
人は、「自分より良い状況にある」と感じる人物と自分とを比べることで落ち込みやイライラを生み出すという心理を持っています。
自分と他者とを比較することの総 称を「社会的比較」といいます。 これ自体は、自己認識や自尊心の維持・向上といった機能を持ち, 人間が社会で生きていく上で必要な行動です。
社会的比較のなかで、「自分より良い状況にある人」と比べる行為を「上方社会的比較」といいます。
上方社会的比較には、優れた人と比較することで、向上心やモチベーションを保たれるというメリットがあります。
一方で、比較対象が自分よりも立場が高すぎたり、自分が成果を出せない時には、失望感を持ってしまうというデメリットがあります。そのうえで「自分は比較対象のような良い状況にできない」と感じると、失望感は不満やイライラへと変化します。
比較元が子どもの場合、「子どもが勉強を頑張るという良い状況」に自分ではできません。自分で良い状況に変えられないことで、親はイライラしてしまうのですね。
自分の心や体に余裕がないため
子どもが中学生になる頃、親は年代的に仕事で責任が増えたり、自分の親の介護で忙しくなったりして、心の余裕が少なくなっている場合があります。
また女性であれば、プレ更年期・更年期にさしかかり、今までなかったような体調不良が出てくる場合もあります。
これまで忙しくてもなんとか切り盛りしてきた日常も、体調不良があるとスムーズにいかずさらに疲れがたまっていくことも。
心や体に余裕がなくなると感情をコントロールする力が弱くなってしまい、イライラしやすくなってしまいます。
お金を無駄にされると親は「ないがしろされている」と感じるため
塾の月謝を無駄にしていると感じると、「親がないがしろにされている」という気持ちになりイライラが生まれます。
もし塾に通っているのにもかかわらず成績が上がらない場合「塾に通っているのに…」と不満に思いますよね。
子どもが家で勉強をしていないと「成績があがらないのは、家で塾の宿題や復習をしていないせいなのでは?」と考え、子どもが塾代を無駄にしているように感じてしまいます。
塾代は親が働いて得たお金から支払います。役立ててもらえないと、子どもが「親をないがしろにしている」と感じてイライラしてしまいます。
勉強しない中学生へのイライラ解消法を5つご紹介!
ここまでで、イライラすると良くない状況になることと、イライラが生まれる理由をお話ししてきました。
ここからは、実際に効果があったイライラの解消法を5つご紹介していきますが、その前にベースとなる大切な考えをお伝えします。
基本は子どもと良い関係をつくること
「子どもが勉強をするようになることが一番のイライラ解消法なのでは?」と思う方もいるかと思います。ただ、相手を自分の望む姿に変えることはとても難しいです。
「子どもが勉強をするようになること」と「自分のイライラを解消する」ことは別の問題としてとらえ、今は自分の問題を解消していきましょう。
【親がイライラしているとどうなる?】の欄でも話しましたが、家庭の雰囲気は子どものやる気に大きな影響を与えます。
ですので、子どもにイライラしなくなるために一番先に意識してほしいことは「子どもと良い関係をつくること」です。
親と子が良い関係でいられると、子どもは親の話を自然に聞き入れるようになったり、前向きな発言をするようになったりします。ポジティブな将来の話もできるようになると、勉強の応援もしやすくなりますよ!
もちろん、100点満点の良い関係なんてものはないですし、すべてうまくいくわけではありません。しかし、ベースに良い関係があると子育てがとても楽になります。
そんな良い関係を築くことベースにした5つの方法をこれからご紹介していきます。
実際に私は次の5つを取り入れて、無理なくイライラせずに過ごせていますよ。
【イライラ対策 1】子どもは自分とは違う1人の人間だと認めよう
子どもを1人の人間として認める意識を持つと、親子の関係が良くなっていきます。
どうしても親は自分の経験や想いを子どもに重ねてしまいます。それはあって当然なのですが、行き過ぎると子どもをコントロールしたくなってしまいます。
特に中学生ともなると、自分というものがしっかりでき、親とは違う考えを持ってきますよね。
もちろん、中には間違っていたり認めてはいけなかったりする部分もでてきます。しかし、子どもへの接し方のベースとして「自分は自分」「子どもは子ども」と意識していることで、子どもも自分を認められていると感じます。
人は、自分が認められると相手も認めるという心理を持っているそうです。子どもと親がお互いを認めあう結果、関係が良くなっていきます。
また、自分と子どもを切り離して考えることで、子どもを比較元にして他人と比較することを減らしていけますよ!
【イライラ対策 2】子どもの気持ちに寄り添おう
子どもの気持ちに寄り添い共感することも、関係を良くする大事なポイントです。
コツは、とにかく「否定しない」こと!
例えば下記のような愚痴がでた時は、チャンスととらえましょう!
- 「学校で発表があって疲れた。あんな面倒くさいことする必要ないし!」
- 「Aのせいで帰りが遅くなった。マジあいつバカだ!」
- 「宿題多すぎる~」
それを聞いて本心では…
発表も大事でしょ!面倒くさがらずにやってよね
A君は委員の活動しただけじゃん!エライじゃん!腹立てる方が間違ってる
ちゃんと点数取れないから宿題も多いんじゃない
なんて思っていても、いったん横に置いておいてください。
そして、「大変だったね」「そうなんだね」「確かに」などの否定しない言葉を伝えましょう。
ただし、人の悪口など、親として共感してはいけない場合もあると思います。
その場合は「そんな嫌な気持ちだったんだね」「すごい腹立ったんだね」など、悪口に共感するのではなく子どもの気持ちに共感してあげましょう。
そのうえで「気持ちはわかるけど、バカは人に使わないよ」などとダメなことはダメとしっかり伝えましょう!
ダメなものの「線引き」は明確に表しながらも「共感」を積み重ねることで、子どもとの関係は良くなっていきますよ。
↓ 反抗期の中学生と関わりのコツはこちらでもご紹介 ↓
【イライラ対策 3】ルールは子どもと一緒に決めよう
生活するうえで必要なルールを子どもと一緒に決めることも大切です。
子どもを認め、共感をしながらも、すべて子どもの希望のとおりにしていいわけではありません。勉強に限らず、同じ家で生活している以上、お互いが気持ちよく過ごすためのルールはあって当然ですよね。
たとえば、ゲームやスマホ・タブレットのルールだったり、食事やお風呂の時間など各家庭によって決めておきたいものがあると思います。
そのようなルールは、子どもと一緒に考えて決めましょう。親が勝手に決めたルールより、自分の意見も入ったルールの方が子どもも守る気持ちになります。
ルールを決めるときのポイントは、ここでも「共感」とダメなことの「線引き」です。
子どもの気持ちに寄り添い共感したうえで、親として許可できる範囲を伝えましょう。
また、一日で決めようとしないこともポイントです。うまく着地点が見つからない場合は、また余裕をもって話し合える日に繰り越しましょう!
我が家では「気持ちはすごくわかるけどさ、さすがにそれはOKできないよ。でも、ここまでならOKだよー」のように話していますよ。
【イライラ対策 4】自分の時間も大切にしよう
親も完璧ではありません。自分の心や体に余裕をつくるために、自分に時間をさくべきです。
趣味に没頭する時間、カフェで1人でボーっとする時間、病院やマッサージなど体をメンテナンスする時間など。
親が自分の余裕をつくることで、子どもへポジティブに向き合えます。
自分で自分を大切にしていると、他人に大切にされていないという不満も少なくなりますね。
【イライラ対策 5】勉強はお互いに無理なく進めよう
勉強は、親も子どももお互いに無理なく進められることが大事です。
今勉強に気持ちが向いていないことには、なにか原因があるはずです。授業が理解できていないのかもしれませんし、集中しにくい性質のせいで勉強ができなくなっているのかもしれません。
原因がわからずに、無理をした勉強方法を進めていてもお互いに疲れてしまいますよね。
無理なくできる勉強方法としては下記のようなものが考えられます。
- すらら、チャレンジ、スマイルゼミなどのタブレット通信教材
- マナリンク、e-liveなどのオンライン家庭教師
- 個別指導塾
これらは、一人ひとりのレベルや目標に合わせた勉強が可能です。
子どもに合った無理のない方法ですと、子どもも勉強に取り組みやすくなります。
月謝を出す立場としても、ちゃんと役立ててくれていると感じるとうれしくなりますよ。
勉強をしない子どもには、通信教育の中では特に、無学年制インターネット教材の『すらら
『すらら』は、同じタブレット教材でも『チャレンジ』や『スマイルゼミ』とは違う点がたくさんあります。
- ゲーム感覚で学習できる対話型アニメーション教材
- 無学年方式で、さかのぼり学習も先取り学習もできる
- AI搭載型ドリルで1人でも学習可能
\大事なポイント!/
- 発達障害の専門機関『子どもの発達科学研究所』と共同開発。学習しづらい特性の子も学力向上できるような仕組みが考えられている
\ココがすごい!/
- 地元の現役学習塾講師が学習フォローをしてくれる!
実際に受講し、まず「これはいいな」と思ったのが、地元の学習塾の先生が『すららコーチ』になってくれることです!
筆者の子どもは2人ともすららにお世話になったのですが、先生はそれぞれ違う先生でした。
どちらの先生も、次のようなステップで親身にサポートをしてくださいました!
「学習の様子やつまずき、その他学習の困りごと」などをヒアリング
週何時間くらいすららで学習できるか、学習計画はコーチに依頼するか、を決め、今後の学習計画を立てる
学習状況を毎週共有し、学習の振り返りや進め方のアドバイスがもらえる。
「良いところ」を中心とした子どもへのメッセージがある場合も。
数か月間、毎週やり取りをして、家庭で自立して利用できるようになってきたらサポートも減らしていく。
始めたばかりは進め方も不安なので、学習が定着するまでサポートがあるのはありがたかったです!
そして、すぐに実感したのが学習しづらい特性の子も学力向上できるような仕組みが考えられていること。
やはり、発達障害の専門機関『子どもの発達科学研究所』と共同開発されているだけあって、子どももかなり惹きつけられる様子でした。
「特性があって学習しづらい子の学力も向上させたい…!」という熱意が感じられるシステムです。
子どもの発達に寄り添う『すらら』ならではのサービスは他にもあります。
- 保護者の方々が子どもとの関わり方を学びながら楽しく子育てができるよう支援する”勉強”におけるペアレントトレーニング通称:勉強ペアトレをが提供
- 唯一基礎学力を測定できる知能検査KABC-Ⅱ(WISC-Ⅳと並ぶ代表的な検査ツール)を受けるサービスを提供
無学年制なのでわからないところから勉強ができ、対話式アニメーションで飽きにくく、地元のプロ講師のアドバイスも受けられるという特徴がある『すらら』。
子ども勉強しない理由がいくつかある中、それらに対応できるよう考えられた『すらら』は、勉強しない中学生に対して、かなり相性がいいと個人的に思います!
気になった方は、ぜひ公式ページをのぞいてみてくださいね。
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勉強しない中学生にイライラしていたらぜひ試してほしい!
この記事では、勉強しない中学生にイライラ解消の方法についてお伝えしました。
イライラすると次のような良くない状況になることがわかりました。
- 勉強のやる気がなくなる
- 親のイライラのストレスが子どもにうつる
なぜイライラしてしまうのかの理由も探ってみました。
- 親としての責任を果たそうとしているからこそ生まれる、子どもの将来の「心配」やうまく子育てをできていないのではという「不安」。そういった一次感情が積み重なり、二次感情であるイライラが表れる。
- 「自分より良い状況にある」と感じる人物と自分とを比べることで生まれた失望がイライラに変化する。
- 親が心や体に余裕がなくなる年代にさしかかる。余裕のないことで感情をコントロールしにくくなってしまう。
- 塾代などを子どもが無駄にしていると親は「ないがしろにされている」という気持ちになりイライラが生まれる。
最後に、親がイライラしなくなるための5つの方法をお伝えしました。
- 子どもを自分とは違う1人の人間として認めよう。自分と切り離して考えることで、子どものことで他人と比較しなくなるメリットも。
- 子どもの気持ちに共感し寄り添おう。ただし、ダメなことは線引きをして伝えないといけないので、共感した後にきちんと伝えよう。
- ルールは子どもと一緒に決めよう。自分の意見も入っている方が子どもも守る気持ちになる。
- 自分を大切にすることは自分でできる!親自身の余裕を持つために、自分の時間も大切にしよう。
- 一人ひとりに合った勉強方法を見つけて、お互いに無理なくできる方法を選んで勉強していこう。
┗ 子どもの発達に寄り添ったシステム、地元の塾講師がサポートもあり!
この解消法5つは私も実践して効果があり、今は毎日イライラすることはなくなりました。
イライラ解消のためには、子どもを変えるのではなくまず自分が変わること、そして子どもと良い関係を築くことが大切です。それをベースにした5つの解消法で、あなたのイライラを減らし、穏やかな毎日を過ごしましょう!
ぜひ参考にしてくださいね!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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